「ねぇ、本当に今、この家買っていいのかな…?」
「このローン、私たち、ちゃんと払い続けられるかな…?」
「万が一、離婚なんてなったら、家はどうなっちゃうの…?」もしあなたが、夜な夜なパートナーとこんな会話を交わし、
ネットの膨大な情報を漁りながら、
どこか漠然とした不安を抱えている30代後半の共働き夫婦なら、
ちょっとだけ、この先を読んでみてください。
家は人生で一番高い買い物。その決断の裏側にある「真実」を、包み隠さずお話ししましょう。
どうも、不動産業界に20年以上いる、あなたの親戚のおじさんです。
これまで1000組以上の家族の家探しを見てきたけれど、最近特に増えているのが、共働き夫婦の「ペアローン」に関するご相談、なんですよね。
「夫婦の収入を合わせれば、憧れのタワマンも夢じゃない!」とか、「郊外だけど、もっと広い庭付きの戸建てが買える!」って、夢が広がるのはすごくよく分かります。だって、家は人生の拠点。誰だって、一番良いものを手に入れたい、って思うでしょ?
でもね、ちょっと待って。
その「夢」の裏側に潜む「現実」にも、しっかり目を向けてほしいんです。
特に、「もしも、私たち夫婦が離婚したら、この家、このローンって一体どうなるんだろう?」って不安、ありませんか?
いや、別に「離婚しろ」って言ってるわけじゃないんですよ。もちろん、夫婦円満が一番。
でも、人生って、正直何が起こるか分からない。これだけは、経験上、断言できます。
だからこそ、今回は、ペアローンを組もうとしている共働き夫婦、特に「本当に今買っていいのか?」「騙されていないか?」って不安を抱えているあなたに向けて、
ペアローンの「本当のリスク」、そして「万が一」の事態に陥らないための具体的な対策を、プロの視点から包み隠さずお話ししていきます。
ちょっと耳の痛い話もあるかもしれないけど、これもあなたの未来のため。最後までお付き合いくださいね。
「ペアローンって結局何?」共働き夫婦が選ぶ、そのワケ
まずは基本的なところから、確認していきましょう。
ペアローンって、よく聞くけど、具体的にどんなローンなのか、ちゃんと説明できますか?
単独ローンとココが違う!「夫婦それぞれが債務者」
普通の住宅ローンは、基本的に「一人で借りる」もの、ですよね。これが「単独ローン」。
でも、ペアローンはちょっと違います。
要するに、夫婦それぞれが、独立した住宅ローンを組み、お互いが相手のローンの「連帯保証人」になる、っていう形なんです。
銀行から見たら、二つのローン契約が同時に走ってる、ってイメージですかね。
- 夫が銀行Aから〇〇万円借りる(妻が連帯保証人)
- 妻が銀行Aから△△万円借りる(夫が連帯保証人)
こんな感じです。
これ、実はすごく重要なポイントなんです。だって、「夫婦それぞれが債務者」ってことは、夫婦それぞれに返済義務がある、っていうことだから。覚えておいてくださいね。
共働き夫婦が「ペアローン」を選ぶ理由って?
じゃあ、なんでわざわざそんな複雑な形にするのか?
答えはシンプル。
「単独では、希望する金額を借りられないから」
これに尽きます。
夫の収入だけ、妻の収入だけでは、予算に合う家が見つからない。でも、二人の収入を合算すれば、「よし、あの憧れの物件が買えるぞ!」ってなるわけです。
あとは、それぞれがローンを組むことで、住宅ローン控除をそれぞれで受けられるっていう税金面でのメリットもありますね。
これはデカい。だって、毎年戻ってくるお金が増えるんだから、家計も助かるでしょ?
そう、ペアローンは、夫婦が力を合わせて夢のマイホームを手に入れるための、まさに「二頭立ての馬車」みたいなものなんです。二人で力を合わせれば、速く遠くまで行ける。でもね、もし二頭の意思がバラバラになった時、馬車(家)は制御不能になって、泥濘にはまり込むか、どちらかが引きずられる結果になる…なんてことも、ありえるんですよ。
でも、そのペアローンに潜む「未来の落とし穴」
ペアローンには、夢を叶える力がある。それは間違いない。
でも、その裏側に、とんでもない「落とし穴」が隠されていることもあるんです。
特に、夫婦関係に変化があった時。そう、「離婚」という、人生の大きな転機が訪れた時です。
離婚したらどうなるの?想像できます?
「えー、うちに限って!」って思いますよね。分かります、分かります。
でも、日本の離婚率は約3組に1組と言われています。他人事じゃないんですよ、残念ながら。
そして、いざ離婚となると、家のことが、それはもう、すさまじく複雑な問題に発展することが多々あります。
家の権利関係、実は複雑怪奇
ペアローンで家を買った場合、家の名義ってどうなってますか?
多くの場合、夫婦で「共有名義」になっているはずです。例えば、「夫が持ち分〇〇、妻が持ち分△△」という形で。
これ、平時は全く問題ないんですけど、離婚となると厄介なんです。
だって、「共有物分割請求」というものが発生するから。
つまり、「この共有の財産をどう分けるか」っていう話になるわけです。
一方が「家を出るから、私の持ち分を買い取ってよ!」と言い、もう一方は「そんなお金ないよ!」となる。ここから、泥沼の戦いが始まるケースを、私は嫌というほど見てきました。
残債、どうやって分担する?「連帯債務」の重い鎖
さらに問題なのが、「住宅ローン」です。
先ほど言いましたよね? ペアローンは「夫婦それぞれが債務者で、お互いが連帯保証人」だと。
夫婦ゲンカの末、「もう知らん!勝手にしろ!」って家を出ていく、なんてケース、よくありますよね。
でも、ローンは待ってくれません。毎月きっちり引き落とされます。
仮に夫が家を出て、ローンの支払いをしなくなったとしましょう。
するとどうなるか?
銀行は、連帯保証人である妻に「夫の分も払ってください」と請求してきます。
「え、私の分は払ってるのに、なんであいつの分まで…?」って思いますよね。
でも、これが「連帯保証人」の重い責任なんです。
離婚しても、銀行との契約は夫婦別々で存在し、保証関係は解消されません。
まさに、夫婦を繋ぐ金の鎖。順調な時は絆となるけれど、関係がこじれると互いを縛り付け、身動きが取れなくするんですよ。
一番怖い「オーバーローン」って何?
そして、このペアローンの問題で、本当に一番厄介なのが、「オーバーローン」という状況です。
家を売ってもローンが残る泥沼地獄
オーバーローンというのは、「住宅を売却しても、その売却額が住宅ローンの残債に届かない状態」のこと。 例えば、ローン残債が3000万円なのに、家が2500万円でしか売れない、なんてケースですね。
この場合、売却しても500万円のローンが残ってしまう。この残った500万円は、夫婦がそれぞれ返済し続けなければなりません。
だって、離婚したのに、元夫と元妻が毎月同じ銀行にローンを払い続ける…なんて、想像できます?
精神的にも、経済的にも、これがどれほどの負担になるか。考えるだけでゾッとしますよね。まさに、泥沼です。
私も過去に、売却益でローンがチャラになるどころか、数百万円の借金だけが残ってしまい、元夫婦がお互いを恨みながら返済を続ける、という悲惨なケースを見てきました。
家は共有の大きな船。夫婦が共に進む間は良いけれど、嵐(離婚)に遭えば、どちらか一方では操縦できない巨大な漂流物となり、二人とも遭難するリスクがあるんですよ。
「家は資産価値が下がらない」という幻想
「でも、家って資産でしょ? いつか価値が上がるんじゃないの?」
そう思っている方もいるかもしれませんね。
確かに、日本の不動産市場は一時期、バブルで飛ぶように家が売れた時代もありました。私もその真っ只中にいましたから、その熱狂はよく分かります。
でも、現実は違います。
立地や物件の質にもよりますが、ほとんどの住宅は、新築で買った瞬間から、価値は下がり始めます。
特に、郊外の戸建てや、特定のマンションなんかは、購入時の価格を維持するのがかなり難しい。
リーマンショックの時もそうでした。お客様のローン審査が次々と通らなくなって、不動産市場は一気に冷え込みましたよね。あの時、多くの人がオーバーローンに苦しんだんです。
住宅は「資産」であると同時に「負債」でもある。この両面をしっかり理解しておくことが、すごく大事なんです。
連帯債務と連帯保証、団信のワナ
ペアローンと似たものに、「連帯債務型」という住宅ローンもありますね。
これも夫婦の収入を合算して借入額を増やす仕組みですが、大きな違いは「主債務者と連帯債務者」という関係になること。
夫婦で主従関係があるわけではないけれど、ローン契約上は、一方が主で、もう一方が連帯債務者となるんです。
これも離婚時には、また違った形で複雑な問題を生みます。
そして、もう一つ。団信、つまり「団体信用生命保険」です。
これは、ローンを借りている人が亡くなったり、高度障害になったりした場合に、保険金で残りのローンがチャラになる、というもの。
ペアローンの場合、夫婦それぞれが自分の借り入れに対して団信に加入するのが一般的です。
でも、もし連帯債務型で、主債務者しか団信に入っていない、なんてケースだと、連帯債務者が亡くなってもローンは減らない、なんてことも。
だから、団信の加入条件と保障内容は、契約前に夫婦で目を皿にして確認しないと、大変なことになりますよ。
「そんなまさか…」って思うでしょ?でも現実は起こるんです
ここまで聞いて、「いやいや、うちの夫婦は大丈夫だから!」って思ってます?
まあ、そうですよね。私もお客様と接していて、そうおっしゃる方がほとんどです。
でもね、長年この業界にいると、「まさか」は、本当に起こるんだ、ってことを痛感するんですよ。
22年の経験から見た「本当にあった怖い話」
忘れもしない、とある共働きのご夫婦。
奥様もバリバリのキャリアウーマンで、二人で都心に素敵なマンションを買われました。もちろん、ペアローンです。
「これで老後も安泰だね!」なんて、満面の笑みだったのを覚えています。
ところが、数年後。奥様の職場の人間関係が原因で、精神的にダウンしてしまったんです。
一時的に休職せざるを得なくなり、収入が激減。
最初はご主人が奥様の分のローンも補填していましたが、奥様の復帰が見込めないとなると、ご主人の負担は増大するばかり。
夫婦関係もギクシャクしてきて、結局は離婚、ということになってしまいました。
そのマンション、買った時は5000万円。離婚時に売りに出したら、景気の低迷もあって4000万円にしかならない。ローン残債は4500万円。
そう、500万円のオーバーローンです。
結局、その500万円は、離婚した元夫婦がそれぞれ250万円ずつ、持ち出しで払い続けることに。
せっかく新しい人生を歩もうとしているのに、元パートナーとの「ローン」という繋がりは、彼らをずっと縛り付け続けました。
あの時の二人の疲弊しきった顔は、今でも目に焼き付いています。
これは何も特別な話じゃないんです。
「共働き」って、収入源が二つあるから安心、って思いがちだけど、その分、どちらかの収入が途絶えた時のダメージも大きい、ってことを忘れてはいけません。
病気、リストラ、会社の倒産、育児による休職…人生、本当に何が起こるか分かりませんからね。
愛が冷めても、ローンは冷めない
夫婦関係は、正直、水物です。
「愛があれば大丈夫!」って思う気持ち、すごく尊いと思います。
でもね、残念ながら「愛」は住宅ローンを払ってくれません。銀行も、愛では利息をチャラにしてくれないんです。
夫婦の心が離れても、ローンの契約は淡々と、機械的に続きます。
そして、その契約が、時に二人の人生を、とんでもない泥沼に引きずり込むことがあるんです。
だからこそ、契約前、まだ夫婦円満なうちに、「もしも」の時にどうするのか、ちゃんと話し合っておくことが、何よりも大切なんです。
これは、夫婦間の信頼を壊すことじゃありません。むしろ、未来の二人の生活を守るための、最高の「愛情表現」だと、私は思いますよ。
泥沼にハマる前に!契約前に絶対やるべき3つの鉄則
「じゃあ、どうすればいいの?」
ですよね、お待たせしました。
泥沼のオーバーローン地獄に陥らないために、ペアローン契約前に、いや、家を探し始める段階からでもいいくらい、絶対やってほしいことが3つあります。
鉄則1:夫婦で「離婚時の取り決め」を徹底的に話し合い、公正証書にする
これ、一番大事です。本当に。
「そんな縁起でもない!」って思う気持ち、分かります。でも、逆ですよ。
「万が一」に備えておくことこそが、本当の安心に繋がるんです。
話し合うべき具体的な項目
では、具体的にどんなことを話し合うべきか?
最低でも、これだけは決めておきましょう。
- 住宅の売却に関する取り決め:
- 離婚した場合、原則として家は売却するのか?
- 売却するなら、どのタイミングで、どういった手続きで進めるのか?
- もしオーバーローンになった場合、残債をどう分担するのか?(例:〇〇万円までは折半、それ以上は収入に応じて分担、など)
- 売却が難しい場合、どうするのか?(例:どちらかが住み続ける、賃貸に出す、など)
- どちらかが住み続ける場合の取り決め:
- 相手の持ち分を買い取る「代償金」の金額はどうするのか?
- 住宅ローンの名義変更や借り換えは可能なのか、できない場合はどうするのか?
- 住み続ける側の住宅費用(固定資産税、管理費、修繕積立金など)の負担は?
- 住宅ローン返済に関する取り決め:
- 離婚後も共同で返済を続ける場合のルール(口座管理、遅延時の対応など)
- どちらかの収入が激減した場合の対応
- その他の財産分与:
- 預貯金、有価証券、車など、他の財産もどう分けるか
- 退職金や年金分割についても検討しておく
こういったことを、まだ感情的になっていないうちに、冷静に、具体的に話し合っておくんです。
「なんか、生々しいな…」って思うかもしれませんけど、これが後々、とてつもない効力を発揮します。
「公正証書」が最強の理由
話し合った内容は、必ず「公正証書」として作成してください。
口約束や、自分たちで作った契約書だけだと、いざという時に「言った、言わない」の水掛け論になったり、法的な強制力がなかったりして、役に立たないことがあります。
でも、公正証書は違います。
公証役場で公証人が作成するもので、非常に強い法的効力を持っています。
例えば、「〇〇万円を支払う」という内容が盛り込まれていれば、相手が支払いを滞らせた場合に、裁判を起こさなくても、すぐに強制執行(財産の差し押さえなど)ができるんです。
これこそが、夫婦の未来を守る「最大のお守り」だと思ってください。
費用はかかりますが、後々のトラブルで弁護士費用や精神的な負担を考えれば、圧倒的に安上がりです。
鉄則2:専門家を「味方」につける
夫婦で話し合うだけでは、どうしても知識が足りない部分が出てきます。
そんな時こそ、プロの力を借りましょう。
弁護士、FP、不動産鑑定士、それぞれの役割
- 弁護士: 離婚時の財産分与や慰謝料、公正証書作成に関する法的なアドバイス、契約内容のチェックをしてくれます。具体的なトラブルになった場合のシミュレーションも聞けます。
- ファイナンシャルプランナー(FP): ライフプラン全体を見据えて、住宅ローンの借り入れ額や返済計画が適切か、万が一の事態に備えてどんな保険や資産形成が必要か、といったアドバイスをしてくれます。
- 不動産鑑定士: 今、購入しようとしている物件の「本当の価値」や、将来的な資産価値の変動リスクについて、専門的な見地から評価してくれます。オーバーローンリスクの検討に不可欠です。
「そんなにたくさんの専門家に相談するなんて、お金かかるでしょ?」
ですよね。分かります。でも、これは「投資」だと思ってください。
契約後にトラブルになって、何百万円、何千万円と損をする可能性を考えたら、事前にお金を払ってリスクを回避する方が、圧倒的に賢明です。
相談は早ければ早いほどいい
家探しを始めて、物件が見つかり、さあ契約だ!っていう段階になってからでは、もう遅いんです。
できれば、家を探し始める前、あるいはペアローンを検討し始めた初期段階で、これらの専門家に相談してみてください。
早い段階でリスクを理解していれば、物件選びの基準も変わってきますし、そもそもペアローン以外の選択肢も視野に入るかもしれませんからね。
鉄則3:最悪の事態に備える「経済的余裕」を持つ
これは、言わずもがな、ですね。
どんなにリスクヘッジをしても、予測不能な事態は起こりえます。
頭金はできるだけ多く
物件価格の「フルローン」なんて言葉も聞きますが、私はあまりおすすめしません。
やはり、頭金はできるだけ多く入れること。これに尽きます。
頭金を多く入れれば、その分借入額が減り、月々の返済額も減ります。
そして何より、オーバーローンになるリスクをぐっと減らせるんです。
売却時に残債が売却額より少なければ、少なくとも追加で現金を払う必要はなくなりますからね。
貯蓄を全て頭金につぎ込むのはリスキーですが、ある程度の自己資金は確保しておきましょう。
別の資産形成も忘れずに
「家を買ったら、もう貯金はカツカツだよ…」って人もいるかもしれません。
でも、住宅ローン以外にも、万が一の時に備えて、別の資産形成も並行して進めていくことをおすすめします。
NISAやiDeCoといった制度を活用するのも手ですね。
いざという時に、住宅ローンとは別の形で現金を準備できる手段があれば、それだけで安心感が全く違ってきます。
だって、離婚時や売却時に、手元にキャッシュがあるかどうかで、取れる選択肢の幅が全然違いますから。
もしも「その時」が来てしまったら…離婚時の具体的対処法
どんなに準備をしても、残念ながら「その時」が来てしまうこともあるでしょう。
そんな時、感情的にならずに、いかに冷静に対処するかが、泥沼を避けるための鍵になります。
冷静に現状把握!家の価値と残債を洗い出す
まず最初にやるべきことは、感情論を一旦脇に置いて、「現状の正確な把握」です。
- 住宅ローンの残債がいくらなのか?(金融機関に問い合わせれば分かります)
- 現在の家の市場価値はいくらなのか?(複数の不動産会社に査定を依頼しましょう。不動産鑑定士に依頼するのも確実です)
この二つの数字を比較して、オーバーローンなのか、それともアンダーローン(売却益が出る状態)なのかを正確に把握することが、すべてのスタートラインです。
もし、事前に公正証書を作成していれば、この段階でその内容を再確認しましょう。
選択肢は3つ!どれが自分たちにとってベスト?
現状把握ができたら、次にとるべき選択肢を検討します。 大きく分けて3つあります。
1.家を売却する
最もシンプルで、トラブルが少ない選択肢の一つです。
売却してローンを完済し、残ったお金(または残ってしまった借金)を夫婦で清算します。
もしオーバーローンで売却できない場合は、残債をどう分担するか、新たな返済計画を立てる必要があります。
この時、不動産会社との相談はもちろん、弁護士を交えて、売却益(損)の分与、税金(譲渡所得税など)について確認することも重要です。
2.どちらかが住み続ける(代償金方式)
例えば、子供がいて転校させたくない、といった理由で、どちらか一方が家に住み続けたい、というケースですね。
この場合、住み続ける側が、出ていく側の持ち分を買い取る形で「代償金」を支払います。
そして、住宅ローンについても、住み続ける側が単独債務者になるように、「借り換え」や「名義変更」を検討することになります。
ただし、この借り換えや名義変更は、金融機関の審査が非常に厳しく、一人分の収入でローンを全額返済できるだけの信用がなければ、まず通りません。
これができない場合は、別の対策を考える必要があります。
この方法を取る場合も、公正証書で取り決めをきちんとしておくことが肝要です。
3.共同で返済を継続する
これは、あまりおすすめしない選択肢です。
特にオーバーローンの場合、売却も借り換えも難しいから、仕方なく…という状況が多いですね。
離婚後も元夫婦が共同でローンを払い続ける、という形です。
問題は山積します。
どちらかが支払いを滞らせたらどうするのか? 家の修繕費や固定資産税は?
新しいパートナーができた場合、どう説明するのか?
とにかくトラブルの温床になりやすいので、できる限り避けるべきだというのが私の正直な意見です。
任意売却と競売の違い、知っておいて損はない
もし、オーバーローンでローンの返済がどうしても厳しくなってしまった場合、選択肢として出てくるのが「任意売却」や「競売」です。
- 任意売却: 債務者(あなたたち夫婦)が、金融機関と相談して、市場価格に近い値段で物件を売却すること。
メリットは、競売よりも高い価格で売却できる可能性が高く、残債の返済計画も比較的柔軟に交渉できる点です。 - 競売: 金融機関が裁判所に申し立てて、強制的に物件を売却すること。
これは、ローンを滞納し続けた場合の最終手段です。市場価格よりも大幅に安く売却されることがほとんどで、残債も多く残る傾向にあります。また、精神的な負担も非常に大きいです。
だから、もし「もうダメかも…」と思ったら、競売になる前に、一刻も早く金融機関や専門家(弁護士など)に相談し、「任意売却」を目指すべきです。
知らないと、本当に取り返しのつかないことになりますからね。
「そんなこと気にしてたら家なんて買えない!」って声も聞こえるけど…
ここまで読んで、「なんか、ネガティブな話ばっかりだな…」「そんなことばっかり気にしてたら、家なんて買えないよ!」って思いました?
うん、そう言いたくなる気持ち、すごくよく分かります。
リスクヘッジは夫婦の信頼を壊すのか?
「離婚の話し合いなんて、今したら夫婦仲が悪くなる!」
「お互いを信頼してないみたいで嫌だ!」
そう考える人もいるでしょう。
でもね、本当にそうでしょうか?
私は、リスクヘッジのための話し合いは、むしろ夫婦の絆を深める行為だと信じています。
だって、お互いの人生に対する真剣な責任感があるからこそ、「万が一」に備えて、将来のことを真剣に考えるわけでしょう?
これは、目先の感情よりも、もっと深いレベルで、相手の人生を尊重している証拠なんですよ。
そして、話し合いのプロセスを通じて、お互いの価値観や金銭感覚、将来の不安を共有できる。これって、夫婦にとってすごく貴重な経験だと思いませんか?
むしろ、曖昧なままにしておいて、いざという時に「なんで教えてくれなかったんだ!」と揉める方が、よっぽど信頼関係を壊しますからね。
目先の夢と将来の安心、どっちが大事?
「夢を追いかける方が豊かな人生なんじゃないか?」
もちろん、その気持ちも分かります。私もそう思います。
でも、「夢」と「安心」は、相反するものじゃないんです。
むしろ、「安心」があるからこそ、人は心置きなく「夢」を追いかけられるんですよ。
万が一、夫婦関係が破綻した時、経済的な足かせや法的な紛争にエネルギーを奪われて、心機一転、新たな人生を円滑にスタートできない…そんな状況は、決して「豊かな人生」とは言えませんよね。
だからこそ、目先の「夢のマイホーム」に飛びつく前に、将来の「安心できる生活」のために、一歩立ち止まって考えてほしいんです。
知ってるか知らないかで、未来は大きく変わる
「どんなに緻密な契約を交わしても、人の心や市場の動きは予測不能だ」
そうですね、その通りです。未来は誰にも完璧には予測できません。
でもね、「知っている」のと「知らない」のとでは、その後の展開が全く違います。
知っていれば、事前に手を打てる。知っていれば、いざという時に冷静に対処できる。知っていれば、選択肢を見つけられる。
これって、すごく大きな差なんですよ。
人生は一度きり。その大切な人生の選択を、無知のまま、情報弱者のまま進めてほしくないんです。
私は、かつて利益優先の会社の方針と自分のお客様への想いの板挟みになり、苦しい思いをした経験があります。
だからこそ、今は組織のノルマに縛られず、「お客様にとってのリスク」を先に伝え、将来後悔しない選択肢だけを提案するというスタンスを貫いています。
この情報が、あなたの未来を守る一助となれば、本当に嬉しいです。
まとめ:今日覚えて帰ってほしいこと
長くなりましたが、今日、あなたに一番覚えて帰ってほしいことは、たったこれだけです。
結局、ペアローンで一番大事なことって?
ペアローンは、共働き夫婦が夢のマイホームを手に入れるための、強力なツールです。
でも、同時に、夫婦の関係が変化した時に、非常に大きなリスクをはらむ「両刃の剣」だということ。
そして、そのリスクを回避し、将来後悔しない選択をするためには、「契約前の徹底的な話し合いと、専門家の知恵を借りた公正証書の作成」が何よりも重要だ、ということです。
愛が築いた家が、愛を壊す負債とならないために、契約前に未来を描け。
住宅ローンは人生最大の契約。離婚は、その契約の最大の試練である。
この言葉を、どうか心に留めておいてください。
あなたの「人生の拠点」を幸せにするために
家は、ただの箱じゃない。あなたの家族が、人生を営む大切な「拠点」です。
その拠点が、将来の不安やトラブルの元凶になるなんて、絶対に避けたいでしょ?
私も新卒から住宅・不動産業界の最前線に22年間立ち続けています。
延べ1,000組以上のお客様の家探しに関わってきましたが、私の自慢は「売上トップ」を取ったことではありません。
「あなたから買ってよかった」と言われ、10年後にリフォームや住み替えの相談で再び私を頼ってきてくれるお客様の数が社内で一番多いこと、これこそが私の誇りです。
お客様の不安な表情が、鍵をお渡しする日に笑顔に変わる瞬間こそが私の原動力。
この経験知を、ネット上の誰か(あなた)のために惜しみなく使います。
だから、どうか一人で抱え込まず、少しでも不安を感じたら、プロの力を頼ってください。
あなたの未来が、安心して、笑顔で満たされますように。
「うちの場合はどうなるの…?」具体的な不安、プロにぶつけてみませんか?
ペアローンに関するご相談はもちろん、
物件選びの注意点、将来のライフプランを見据えた資金計画まで、
22年の経験を持つ私が、あなたの状況に合わせて具体的なアドバイスをさせていただきます。
もちろん、しつこい営業は一切なし。安心してお話しください。
(相談は匿名でも可能です。お気軽にお問い合わせください。)

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